氷を透明につくる技術

surfer

11時間前

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氷が白く濁る最大の原因は、水に溶け込んでいる空気や不純物が凍る過程で微細な気泡や微結晶を作るためです。以下のポイントを押さえれば、家庭でもかなり透明度の高い「クリアアイス」をつくることができます。

1. 使う水をできるだけ純度の高いものにする
– ミネラルウォーターよりもさらに純度が高い「精製水」や「蒸留水」がベター。
– さらにひと手間で、沸騰させる→冷ます→沸騰させるの繰り返し（ダブルボイリング）をすると、水中の溶存ガスが抜けやすくなります。

2. 溶存ガス（空気）を減らす
– 真空ポンプで脱気する方法もありますが、家庭なら沸騰＋冷却で十分効果的。
– 気泡が抜けきっていないうちは、ゆっくり静置して冷ますのがポイントです。

3. 方向性凍結（Directional Freezing）を利用する
– 市販のアイスモールドではなく、小さめのクーラーボックスや発泡スチロール箱を使うと効果大。
1) 箱の側面と底をプチプチや布でぐるっと巻き、断熱材代わりにする。
2) 上面だけを冷気にさらし、下からは熱が逃げにくくすることで「上から下へ」ゆっくり凍らせる。
3) 氷の結晶成長に伴い、不純物や空気は最後に残った水分（下部）へ押しやられるので、上部ほど透明度が高くなる。

4. ゆっくり・低温で凍らせる
– 家庭用冷凍庫なら設定温度を－18℃程度に。凍結スピードが速すぎると粒状の結晶が多くなって曇りやすい。
– 半日～24時間かけてゆっくり全面凍結させましょう。

5. あと処理で白い部分をカット
– 箱から取り出したら、底部に白く濁った部分が残っているはず。そこはナイフやノコギリで切り落とし、上部の透明なブロックだけを使います。
– 好みの大きさにナイフやアイスピックで割り、手早くグラスに。

＜さらに透明度を上げるコツ＞
・成形後に流水で軽く研磨（表面の薄い曇りを落とす）
・凍結前にフィルター（30μm以下）を通す
・専用の「クリアアイスマシン」…内部循環＋ヒーターを併用し、家庭用冷凍庫以上の制御で氷を作る市販機器もあります

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こうした方法を組み合わせれば、自宅でもバーテンダー級のクリアアイスが狙えます。透明な氷は見た目の美しさだけでなく、溶けにくいためドリンクの味わいを長持ちさせるメリットも。ぜひ一度お試しください！